勉強って?
「勉強しなきゃいけないのはわかってる。
でも、何をすればいいのかわからない…」
「問題集はいろいろ持ってるし、自分なりに
結構やってるのに、テストで点数が伸びない…」
「今通ってる塾の進学実績はすごいけど
ホントに自分に合ってるのかな…?」
さまざまな勉強に関する悩みがあると思います。
勉強について、当塾の指導方針と絡めながらみていきましょう。
(ちょっと長くなりますがお付き合いください)
「インプット」と「アウトプット」
勉強は、知識や解法の「インプット」と、それを使いこなせるようにする「アウトプット」が大切です。
当塾ではインプット用教材としてインターネットを用いたe-learning教材を使用します。
この教材は無学年式のため、どこまでも戻れる、そしてどこまでも進むことができます。
例えば、数学が苦手という中学生は、小学生内容があいまいなまま中学内容に進んでいることが多くみられます。その状態で中学内容の学習を進めても結局成績が上がらず、「がんばっているのにできない」というストレスから、ますます数学が嫌いになってしまいます。
つまずいているところが小学生内容であれば、中学生であってもそこまで戻って学習します。
きちんとマスターしてから進めるので、一見遠回りのように見えても、のちの学力向上に効果的です。
また、得意教科はどんどん先に進めるので、その気になれば中1生でも中3生の内容まで先取りすることができ、高校入試過去問を使ったアウトプットに多くの時間を使えるようになります。
「勉強のやり方」を学ぶ!
多くの塾や家庭教師は「インプット」を重視します。いわゆる「勉強を教える」部分です。
カリスマ講師のわかりやすい授業!やさしく丁寧にわからないところを徹底指導!
など、耳に心地良いフレーズがたくさん飛び交っています。
しかし、本当に学力を向上させるためには、このインプットだけでは駄目です。
勉強で重要なのは「アウトプットの訓練=問題演習」です。
つまり
「問題演習をいかに多くこなすか」
が大切です。
これは、残念ながら一定数以上の問題をこなさなければなりません。絶対的学習時間の確保です。
ここで注意しなければならないのは、問題演習は「目的」ではありません。「手段」です。
何が言いたいのかというと、「問題数を多くこなすこと」自体が勉強(=目的)になってしまっている生徒が多いということです。問題数や勉強時間さえこなせば「勉強した!」と勘違いしていることが多いのです。定期テスト前に「先生!ワーク仕上がりました!内容は(全部は理解してませんけど)・・・まあ、とりあえず提出期限には間に合ったので大丈夫です!」のように。一体何のために貴重な時間を費やして勉強したの?と言いたくなりますが、本人は達成感でいっぱい。もちろん、テスト結果は・・・。
目的は何か(何のために勉強しているのか)といえば、「テストで問われたときに正しく答えられること」です。
ここがブレなければ、どう勉強すればよいか、という「勉強のやり方」が自然とわかるようになります。
問題演習をする中で「間違えたとき、わからないとき」にどう向き合うかが大切です。
これが「勉強のやり方」の部分です。
では、その時どうするか?
すぐに先生に答えを聞いてはいけません。
じっくり考えるのです。時間がかかってもかまいません(そのための問題演習無制限です)。
一度インプットしたはずのところであれば、なおさらです。
覚え方が間違っていたのかもしれない、うっかりミスをしているのかもしれない。
それを自分で発見するのです。「なぜ?どうして?」の発見は自分でしなければなりません。
個別塾講師・家庭教師などは質問されるとついつい解法や答えをすぐに教えてしまいがちです。
(私も昔はそうでした。ただ、当時の言い訳をさせてもらえば、決められた時間・高い授業料を頂いているのに、考えさせる時間をとるのは生徒に対して申し訳ないと思ってしまっていたからです。)
私はこのような指導を「離乳食的指導」と呼んでいます。
あーんと口を開けて待っていると、栄養満点の柔らかい食事を口に入れてくれる。
これに慣れてしまうと、自分から固い食べ物を食べられなくなってしまいます。
ガリガリ噛んで、自分の力で咀嚼し、自分で飲み込み、吸収することが大切です。
この自分で考える時間こそが、真の理解と学力向上には必要不可欠であると確信しています。
なぜ間違えたのか、どう間違えたのか、次に同じミスをしないようにするにはどうすればよいのかを自分で考え、解決策を見つけます。
間違えたとき、わからないときこそ、真の理解に近づくチャンスです。
初めは大変ですが、一つ一つできるようになれば「勉強のやり方」をマスターしたことになります。
当塾はこの「なぜ?どうして?」という原因究明する姿勢を大切にします。
復習のタイミングを逃さない!
どんなに素晴らしい授業を受けて、その場ではきちんと理解したつもりでも、時間が経ったら忘れてしまうのが人間です。そこで「復習」が必要になります。復習しない勉強は、穴の開いた貯金箱にせっせとお金を入れているのと同じです。いっこうに貯まることはありません。せっかく覚えたことを忘れないようにするためにも「復習」は必要不可欠です。
では、「復習」はどのようにしていけばいいのか?
記憶についてはさまざまな研究がなされており、復習のタイミングを逃さなければ効率よく覚えていくことができます。エビングハウスの忘却曲線は有名なのでご存知の方も多いと思いますが、一般的には
1日後、3日後、1週間後、1か月後
が復習のタイミングだと言われています。(※無意味な単語の羅列を記憶するような単純暗記の場合)
この復習のタイミングを逃さないためにも、自習スペースを利用しましょう。
当塾の自習スペースは、授業がない日でも利用可能です(※座席数の関係上、週2回以上のコース生のみとさせていただきます)。復習のためにどんどん活用してください。
また、音読スペースもございますので、英語の音読、暗記したことの暗唱など、声を出しながら覚えることに活用してください。歩き回りながら覚えることも、記憶の定着には効果的です。また、誰かに模擬授業しているつもりで、覚えたことを説明するのも記憶の定着に役立ちます。五感を使って復習していきましょう。
※記憶に関する以下の事実を覚えておくと、普段の勉強の参考になります。
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何かを学ぶとき、自分にとって意味のあるものや重要であるものは忘れにくい。逆に、意味のないものや重要でないものはすぐに忘れる。
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学習に時間をかけると、吸収できる知識量は増える。
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1回目の学習より2回目、3回目の方が簡単に感じ、かつ忘れにくくなる。
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1回で完璧に覚えるのではなく、何度かに分けて覚えた方が効率がよい。
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学んだ直後から忘却は始まり、数時間で一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れる。
最終目標は塾を離れても
自分の力で勉強できること!
「自ら学ぶ力を育てる」ことが当塾を目標です。
つまり、勉強のやり方をしっかり学び、塾を離れても自分で学べるようになることがゴールです。
家庭学習を含め、どんなところであっても自ら学ぶ力を身につけるということです。
やるべきこと、(やりたくないけど)やらねばならぬこと、その優先順位をつけて計画し実行し、修正しながら目標を達成する、そんな力を勉強を通じて身につけてほしいのです。
これは、将来きっと役に立つはずです。人生楽しいことだけがあるわけではありません。
さまざまな困難に直面したとき、それを乗り越える方法を、ぜひ勉強を通じて身につけてほしいと思います。